乳児湿疹の症状と治療法|江東区東砂の皮膚科 まるやま皮膚科クリニック

皮膚科、アレルギー科

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乳児湿疹

乳児湿疹とは

乳児湿疹とは1歳未満、特に生後2週~2か月頃の乳児に発症することが多い湿疹です。乳児湿疹は頭皮、顔、首など皮脂の分泌が多い部位を中心に発症します。赤くポツポツと盛り上がったものや、黄色っぽいかさぶたが鱗のように見えるものなど、いろいろなタイプの湿疹があります。
乳児湿疹は皮膚を清潔に保ち保湿などを行うだけで改善されることも少なくありませんが、なかなか症状が改善されず他の皮膚疾患が疑われる場合や、湿疹に細菌が感染して悪化した場合は、医療機関での検査や治療を行っていただいた方が安全です。また痛み、痒みによる不快感を伴うときは機嫌が悪くなり、哺乳量が減少するなどの変化が見られることもあります。頑固な乳児湿疹を放置すると、アトピー体質の獲得を助長してアトピー性皮膚炎へ進展したり、他のアレルギー性疾患に罹患するリスクを高めたりする怖れがありますので、早めに皮膚科へ受診することをお勧めします。

乳児湿疹の原因

乳児湿疹は、乳児期に発症する全ての湿疹の総称のことを言います。その中でも比較的多くみられる「乳児脂漏性湿疹」は、皮脂が過剰に分泌されることが原因で生じます。乳児の約1~3割が、生後2週間~3か月頃に発症します。この時期は、胎盤を通して胎児に移行した母体由来の女性ホルモンが影響し、皮脂の分泌量が多くなる傾向にあります。そして、皮膚の常在菌の一部が皮脂を栄養源として増殖すると、炎症を起こしやすくなります。
その他の乳児湿疹として知られる「おむつ皮膚炎(おむつかぶれ)」は、おむつ全体が蒸れることが原因で発症します。また、乳児は新陳代謝が活発で汗をかきやすいため、汗をかいたままの状態を放置することで「汗疹(かんしん=あせも)」が発症することもあります。

乳児湿疹の症状

乳児湿疹の症状は、発症原因によって異なります。
まず、乳児湿疹のうち「乳児脂漏性湿疹」の特徴は、頭皮や顔、首などに赤い小さな湿疹が散在し、うろこ状の黄色いかさぶたやフケのような塊が皮膚に付着することです。痛みやかゆみは、一般的に少ないと言われています。しかし、患部に二次的な細菌感染を生じると、痛みやかゆみを発症し不機嫌になりやすくなります。また皮膚を掻きむしる、哺乳量が少なくなることもあります。
次に、「おむつ皮膚炎(おむつかぶれ)」の乳児湿疹では、おむつに覆われている部分が赤く腫れて、次第にただれを生じ、強いかゆみを伴う皮膚症状が現れます。

また、背中や首、顔などに米粒大の白色や赤色のニキビに似た発疹は「新生児ざ瘡」と呼ばれ、毛穴の中に存在するマラセチアという真菌が原因と考えられています。炎症が長引いて、二次的に病原性細菌の感染を生じるとオデキのように赤く腫れ、膿が出ることもあります。かゆみや痛みが強まり掻きむしってしまうとさらに炎症が酷くなるケースも少なくありません。

乳児湿疹の治療

基本的に乳児湿疹は治療を行わなくても治ってしまうことが多く、お風呂で体全体、特に皮脂の分泌が多い部位を泡立てた石鹸でやさしく丁寧に洗う、汗をかいたらこまめに着替えさせるなど、皮膚を清潔に保てば自然に改善していきます。また、皮膚に付着したかさぶたやフケのような塊は、皮脂が固まったものなので、入浴時などにふやかしてからガーゼでそっと拭き取れば剥がれていきます。
ただし、自宅で正しいケアを続けても乳児湿疹の症状が改善しない場合には、積極的に保湿剤を外用したり、炎症を抑えるステロイド軟膏などの塗り薬を用いて治療をしたりする必要があります。また患部から膿が出ているような症状には、抗生剤入りの軟膏が必要なこともありますので、そうした場合にはすみやかに皮膚科医院を受診していただくことが大切です。

乳児湿疹の日常生活上の予防・注意

乳児湿疹は、まず入念に予防することが重要です。そして、もし乳児湿疹ができてしまっても早めに改善するために、適切なセルフケアで乳児の肌の状態を整えてあげることが大切です。

・1日1回以上は、入浴時せっけんを使って全身を洗う
刺激の少ないせっけんをよく泡立て、やさしくなでるように洗います。
せっけんはしっかりと洗い流します。
・皮膚の乾燥を防ぐ
肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、乳児湿疹が起こりやすくなります。
入浴後などは保湿剤を使って、乾燥を防ぎましょう。
・衣類や寝具は清潔に
肌に当たるものはこまめに洗ったり取り替えたりして、
いつも清潔な状態を保つことが大切です。

生まれたばかりの赤ちゃんのお肌はとても傷つきやすく、デリケートな状態です。日頃から自宅でのケアを習慣づけ、症状が悪化した場合は迷わず皮膚科を受診するようにしましょう。