アレルギー性鼻炎の症状と治療法|江東区東砂の皮膚科 まるやま皮膚科クリニック

皮膚科、アレルギー科

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アレルギー性鼻炎

【アレルギー性鼻炎とは】

鼻の粘膜に入った異物を排除する際の過剰反応により、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの鼻炎症状が続く状態を指します。風邪の症状と似ていますが、風邪の原因はウイルスであり、アレルギー性鼻炎の原因は主に花粉やハウスダストだといわれています。
アレルギー性鼻炎の原因で最も多いのは花粉です。一般的に花粉が原因のアレルギー性鼻炎を花粉症と呼びます。

【アレルギー性鼻炎の症状】

アレルギー性鼻炎には次のような症状があります。

■鼻
・透明のさらさらした鼻水がたくさん出る
・くしゃみが連続して出る
・鼻が詰まって息苦しい

■のど
・喉の奥がかゆい
・イガイガする

■目
・目がかゆい
・充血する
・ゴロゴロと異物感を感じる

■皮膚
・肌にピリピリとした違和感がある
・かゆい、かぶれる
・化粧のノリが悪い
・顔が腫れぼったくなる
など

【アレルギー性鼻炎と皮膚症状について】

・アレルギーの症状が発生する箇所は鼻に限らず、症状が皮膚に現れた場合は、アレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)と呼ばれます。アレルギー性皮膚炎は強い痒みのある湿疹がでて、症状が悪くなったり良くなったりを繰り返す病気です。発症しやすいのは、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など、アレルギーの病気を持つ家族がいる場合や、アレルギーの原因となるIgE抗体を作りやすい人です。

【アレルギー性鼻炎の検査】

アレルギー検査には大きく次の6つの方法があります。

■Viewアレルギー39
一度の採血で39種類のアレルゲン(アレルギー反応の原因物質)を特定することが出来ます。検査費用は診療料などを含めて5,000~6,000円程度です。(3割負担の場合)
*検査対象は次の39種類です。
吸入系のアレルゲン(19項目)
室内の塵・・・ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト
動物・・・ネコ、イヌ
昆虫・・・ガ、ゴキブリ
樹木・・・スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカバ
草・・・カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
カビ・・・アルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジタ、マラセチア、ラテックス

食餌系アレルゲン(20項目)
卵・・・卵白、オボムコイド
牛乳・・・ミルク
小麦・・・小麦
豆 穀物・・・ピーナッツ、大豆、そば、ごま、コメ
甲殻類・・・エビ、カニ
果物・・・キウイ、りんご、バナナ
魚 肉類・・・マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉

■皮膚アレルギーテスト
腕に微量のアレルゲンを注射し、皮膚のアレルギー反応を調べる検査です。微量を投与することでアレルギー反応を小さく起こし、原因物質を特定します。注射した部分が赤くなったり腫れたりすれば、そのアレルゲンが原因であることが特定できます。

■スクラッチテスト
スクラッチテストは皮膚アレルギーテストの一種です。皮膚に小さな傷(スクラッチ)をつけ、各種アレルゲンを微量付着させることで反応を調べます。

■IgE抗体検査
IgE抗体には「花粉に結び付くIgE抗体」「ダニの成分と結びつくIgE抗体」など、さまざまな種類があります。その為、血液中のIgE抗体を調べることで、どのアレルゲンに反応しやすいかを特定で出来ます。

■鼻汁中好酸球検査(*当クリニックでは検査を行っておりません)
鼻汁(鼻水)を採取し、好酸球という物質が含まれているかを調べます。好酸球はアレルギー反応を起こす人の体内で増える特徴を持ちます。

■抗原誘発反応検査(*当クリニックでは検査を行っておりません)
鼻の奥の粘膜に、抗原を含んだ小さなシートを貼り、鼻汁が出たり粘膜が腫れたりするかを調べます。

アレルゲンを特定することで、日常生活においてアレルゲンを回避する対策を取りやすくなります。アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎には様々な治療法があるため、自身のアレルゲンに合った薬や治療法を選択することが効果的です。

【アレルギー性鼻炎の治療】

アレルギー性鼻炎の治療方は大きく次の2つに分けられます。

■薬物療法(症状を抑える治療)
・抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)
最も一般的な薬剤です。効果が表れるまで1週間程度かかることがあり、眠気、集中力の低下、喉の渇きなどの副作用が現れることがあります。
アレルギー性鼻炎の治療として最も一般的な治療方法です。
・点鼻薬
鼻の腫れが治まる効果があり、鼻づまりに効果的です。即効性がありますが、反動で鼻づまりがひどくなる場合もあるため、短期間の使用が理想です。

■免疫療法(病気の原因を無くす治療)
根本的な治癒(体質改善)が見込まれる治療法で、原因となるアレルゲンを少量ずつ投与する方法です。週に1~2回の投与を半年~1年間続ける必要があります。約7割の方が治療によるアレルギー症状減少効果を実感しています。

【舌下免疫療法について】

免疫療法の一種で、スギ花粉、ダニアレルギーの方におすすめの治療法です。週に1回、溶けやすい薬剤をご自身で口内投与していただくことにより、体のアレルゲン耐性を高める治療です。治療期間は長期になりますが、自然治癒が期待できないとされていたアレルギー性鼻炎を根本から治すことを期待されている画期的な治療法です。
当クリニックでも治療可能ですので、気になる方はお問い合わせください。詳細は以下で説明させていただきます。
▷スギ花粉症の舌下免疫療法はコチラ
▷ダニアレルギーの舌下免疫療法はコチラ

【アレルギー性鼻炎の生活上の注意】

最も効果的な予防策は、アレルゲン(アレルギー反応の原因物質)との接触を避けることです。こまめな掃除、部屋の換気、湿度・室温に注意(湿度:40~60%目安、室温:20~25℃が目安)をすることが重要です。
野外においては衣類に付着したアレルゲンを室内に持ち込まないこと、手洗い、うがい、洗顔などの徹底が重要になります。(特に、皮膚に付着したアレルゲンは皮膚アレルギーの要因にもなります。)また、ストレスや疲労は体本来の免疫力を低下させます。アレルギー性鼻炎の症状が出ているときには、出来る限り休養を取り、リラックスして過ごすことが重要です。

まるやま皮膚科クリニック 院長 丸山隆児