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りんご病(伝染性紅斑)とは
「りんご病」という可愛らしい名前で広く知られていますが、医学的な正式名称は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といいます。その名の通り、両頬がりんごのように真っ赤になるのが最大の特徴です。
主に幼児から小学生くらいのお子様に多く見られるウイルス性の感染症ですが、大人でも感染・発症することがあります。大人が感染した場合は、子どもとは異なる症状の現れ方をすることも珍しくありません。
発疹が出る病気は他にも多数存在するため、「ただのりんご病だろう」と自己判断してしまうのは危険な場合もあります。他の皮膚疾患やアレルギーとの鑑別を行うためにも、気になる症状が現れた際には、江東区のまるやま皮膚科クリニックまでお気軽にご相談ください。

りんご病(伝染性紅斑)の原因
りんご病(伝染性紅斑)の直接的な原因は、「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスへの感染です。主な感染経路は以下の2つとなります。
| 飛沫感染 | 感染した人の咳やくしゃみ、おしゃべりの際に飛んだ唾液(飛沫)を吸い込むことで感染します。 |
|---|---|
| 接触感染 | ウイルスが付着した手でおもちゃやドアノブ、タオルなどを共有し、その手で自分の鼻や口、目を触ることで感染します。 |
潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)は、およそ10日〜20日程度とやや長めです。
この病気の最も厄介な特徴は、「頬が赤くなる(発疹が出る)時期には、すでにウイルスの感染力はほとんど失われている」という点です。周囲にウイルスをうつしやすいのは、発疹が出る1週間ほど前の「微熱や鼻水など、軽い風邪のような症状が出ている時期」なのです。そのため、保育園や幼稚園、小学校などの集団生活において、感染を完全に防ぐことが非常に難しい病気として知られています。
りんご病(伝染性紅斑)の症状と起こりやすい部位
りんご病(伝染性紅斑)の症状は、感染から発疹が出るまでのプロセスに特徴があります。また、子どもと大人で症状の現れ方が大きく異なることにも注意が必要です。
初期症状(感染から約1週間後)
発疹の前に、軽い風邪のような症状が出ることがあります。
- 微熱(高熱になることは稀です)
- 鼻水、軽い咳
- 倦怠感(からだのだるさ)
この時期が最もウイルスを排出し、周囲への感染力が強い状態です。
発疹の出現(感染から約10〜20日後)
風邪症状がおさまった後、いよいよ特徴的な発疹が現れます。
| 顔(頬) | 両頬が境界のはっきりとした蝶の羽のような形で、平手打ちされたように真っ赤になります。 |
|---|---|
| 手足・体幹 | 顔が赤くなった数日後、腕や太もも、お尻などに赤い発疹が出ます。これらは次第に中心部分が色抜けし、レース状(網目状)の特有の模様に変化していくのが特徴です。 |
発疹は1週間ほどで自然に消退しますが、入浴で体が温まったり、日光に当たったり、運動したりすることで再び赤みがぶり返すことが(長ければ1ヶ月ほど)あります。
大人のりんご病と妊婦さんの注意点
大人が感染した場合、頬が赤くならないことも多く、代わりに強い関節痛(手首、指、膝など)や筋肉痛、全身の強い倦怠感が現れるのが特徴です。歩くのが辛くなるほどの痛みを伴うこともあります。
また、妊娠中(特に妊娠初期〜中期)の女性が初めてヒトパルボウイルスB19に感染すると、胎盤を通じて胎児にも感染し、胎児水腫や流産のリスクが高まる恐れがあります。周囲でりんご病が流行している場合は、手洗いやマスクの着用など、予防策が必要です。
江東区まるやま皮膚科クリニックのりんご病(伝染性紅斑)治療
りんご病(伝染性紅斑)を引き起こすヒトパルボウイルスB19に対する特効薬(抗ウイルス薬)は、現在のところ存在しません。そのため、江東区のまるやま皮膚科クリニックでは、患者様のつらい症状を和らげるための「対症療法」を中心に治療を行います。
| かゆみに対する治療 | 発疹に伴って強いかゆみが出ることがあります。かきむしって皮膚を傷つけないよう、必要に応じてかゆみ止めの飲み薬(抗ヒスタミン薬)や、塗り薬を処方いたします。 |
|---|---|
| 関節痛への対応 | 大人の方などで関節痛や発熱が強い場合は、鎮痛解熱剤を処方し、症状を緩和させます。 |
| 生活指導・スキンケア | お風呂で温まりすぎたり、激しい運動をしたりすると、赤みやかゆみがぶり返しやすくなります。当院では、正しい入浴方法やご自宅でのスキンケア方法についても丁寧にアドバイスいたします。 |
登園・登校の目安について
顔に特徴的な赤い発疹が出た段階では、すでにウイルスの感染力はほぼ消失しています。そのため、熱がなく全身の状態が良い(元気で食欲もある)ようであれば、お休みする必要はなく、登園・登校が可能です。ただし、園や学校によっては独自のルールがある場合もございますので、事前にご確認ください。
赤い発疹は、りんご病だけでなく、溶連菌感染症や風疹、その他の湿疹・かぶれなど、様々な皮膚疾患の可能性があります。不安な症状が見られる場合は、決して放置せず、お気軽に皮膚科専門医のいる当院へお越しください。地域の皆様の健やかなお肌を守るため、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけております。